classicviolin’s diary

バイオリンを教えています

松ヤニ ちゃんと塗れていますか?

 

弓毛に塗布する松ヤニ

正しい付け方としては、弓を松ヤニに密着させ弓元から弓先まで細かく動かしながら

弓毛にムラなく粉が入り込んでくれるのが理想的。

 

そうは言っても松ヤニの粒子を弓の毛に均等に塗り広げるには

運弓(うんきゅう、と読みます)技術に長けていないと難しいかも知れません。

 

大抵の場合、松ヤニを塗るのは音を出す前に行いますが

ちょっとオススメな方法として、松ヤニを演奏後や練習した後に塗ってみてください。

 

これをおススメする理由は

バイオリンを弾いた後であれば、弓の毛が弦との摩擦で温まっているので松ヤニが弓毛に馴染みやすいことと

練習で弓をたくさん動かした後ということで右手の運びが安定して松ヤニに弓を密着して動かす事が容易になっているということが挙げられます。

 

もう一つ、次に練習する際に既に松ヤニがきちんと塗られていることで

弓毛を張るだけで演奏が始められるという時間的メリットもあることも付け加えておきましょう。

 

音楽の流れと音程の関係

ヴァイオリン演奏で最もこだわるべきポイントが音程の正確さ

皆さんにその理由をわかりやすく説明すると

音程が合うと楽器がよく響いて音量が増したように感じられる

この「良く響く」ということに常に気を配っていると

楽器の振動パターンがその響きに慣れてきて音離れの良い楽器に育ってくるんです。

 

音楽の流れが流麗に感じられるようになるのも

もちろん音程以外の技術的要素も大きいけれど

バイオリン自体が正しい音程で鳴っているからこそ曲も自然に聴こえるという事実を忘れてはならないと思います。

 

自分の奏でる楽器の響きを良く聴いて音程を正しく、良い音感を養いましょうね。

 

バイオリンレッスン@まつぶし[埼玉県]

 

 

ヴァイオリンの響き

バイオリンの最大の魅力は、響きの自由さにあると思う。

ギターのように指を押さえるフレットもなければ

ピアノのように最初から音程が固定されてもいませんしね。

 

音色は弓で弦を弾く右手でこそ創られるとよく言われますが

それに加えて重要なのは

音の高低をどのように捉えるか(要するに音程の正確さ)ということに尽きるのではないでしょうか。

 

ヴァイオリンは左指の押さえる強さや角度を変えることによって自在に音程を操れるので

音程の取り方ひとつで旋律の雰囲気まで変化させることが可能です。

楽譜にある音ひとつひとつの音を吟味しながら創り上げると、えもいわれぬヴァイオリンの節回しが出来上がる

そんな特長を持ったヴァイオリンは本当に魅力的です。

 

響きや音色を語る上で欠かせないもう一つの要素

「ヴィヴラート」

音をより遠くへ飛ばして旋律をより魅力的に、生き生きと聴かせる効果を狙ったものです。

ヴィヴラートのやり方には

膝から大きく動かす膝のヴィヴラートと

手首を動かすヴィヴラート、そして指のみでかけるヴィヴラートの3種類あると言われ

私もレッスンでそのように指導していますが

ヴィヴラートにも演奏者それぞれのやり方があり、夫々全く違う表現が聞かれます。

 

同じ曲であっても演奏者が変わると

まるで別の曲ではないかというくらい聴こえ方が違うこともあって大変興味深いですね。

 

プロを目指す生徒は勿論、ヴァイオリンを趣味で楽しむ生徒さんも含めて

ヴァイオリンを学ぶすべての方々に正しい演奏方法をレッスンで学んでいって欲しいと思っています。

 

 

体験レッスンは下記サイトからお申込みいただけます。

バイオリンレッスン@まつぶし[埼玉県]

 

 

 

弓の毛は張り替えるんです

そんな事知ってるよ?バイオリンの弓の毛替え。

 

ではいったいどんなタイミングでやれば良いのかご存知ですか?

 

季節の変わり目?それとも1ヶ月毎?

いやいや、最後に毛替えしてから〇〇時間練習したから…?

 

毛替え時期の見極めは大きく3つあって

ひとつ目は弓毛が伸びてしまった時。

弓は演奏の度に毛を張り、終わると緩めるの繰り返しで少しずつ毛が伸びてくるので

いつものように弓の毛を張ってもなかなか締まらない、具体的には毛箱から指の当たる皮巻きまでの隙間が3ミリ以上になった時が目安となります。

 

もうひとつは毛を緩めた際に纏まりがなくなって一本一本がバラバラになってきた時。

まるで乾燥わかめのように波打った模様が見えてくると、弓の毛に松ヤニが馴染み難くなるのでこれまた具合が悪いんです。

 

そして最後のひとつは、普通に演奏しているにもかかわらず弦の上で弓が上滑りするようになってきた時。

スリップするので、滑らないように上から押さえつけるように擦る癖がついてしまうため

こうなると出来るだけ早く職人さんの所に持って行って弓の毛を張り替えてもらってください。

 

 

馬の尻尾を使った弓毛は産地によって特徴が違うこともあってこだわる人は多いですね。

毛替えを行う職人の腕前にも大きく左右されますし。

上手な職人さんの仕事は、毛の左右が盛り上がるくらいたっぷりの毛量で仕上げてくれます。

弦をしっかりと捉えて弓を押さえつけることなく演奏できるのでとても弾きやすく、正しい運弓が自然な形で身につくため

弓の毛替えは 是非腕の良い職人にお願いしたいものです。

 

ヴァイオリンを演奏してみたい人、上手になりたい人、興味のある人

榎本ヴァイオリン教室のレッスンはいかがですか。

 

 

バイオリンレッスン@まつぶし[埼玉県]

 

 

 

 

 

交錯する旋律 バッハはかくも難しい

ヴァイオリニストの永遠のテーマとも言える

バッハ/無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティー

何故パガニーニでもエルンストでもサラサーテでもなくバッハなのか。

 

ヴァイオリニストが書くバイオリン曲は、当たり前だがヴァイオリンで演奏して映えるように作曲されている。

即ち演奏者にとって運指、運弓が自然に感じられ

練習を重ねる程に効果が得られるもの。

 

 

一方で、教会のオルガニストだったバッハの作品は旋律を複数重ねた対位法を用いて作曲されており

そのため、単旋律を得意とするヴァイオリンで複数旋律を演奏しなければならず

そこにメロディーの流れと和音の自然な響きを両立させるという矛盾した二つの要素を考える必要があるのだ。

 

音程の定めかたには明確なルールがあって

(ピアノの調律で用いる平均律とは全く違うものです、そのためピアノでヴァイオリンの旋律を弾いてもヴァイオリンの音程にはなりません)

そこはレッスンで教えられますが

バッハのように多声部を演奏する際には

そのルールに従うと流れがうまくつながらなかったり、響きに穴が空いたような違和感が頻出するので

その違和感を解消する方法を探すのだけれど

その作業たるや気の遠くなるような思いをすることになるのだ。

 

学生の頃からバッハを演奏すると異常に疲れるのは音が多いためだと思っていたけれども

どうやらそれだけではなかったようだ。

 

 

 

音楽に囲まれた静かな町「まつぶし」でヴァイオリンを教えています 埼玉県 北葛飾郡 松伏町 ヴァイオリン 教室 バイオリン レッスン

 

 

冒険みたいな

新しい曲の譜読みをする…ワクワクする体験だと思う。

楽譜に書いてある事を自分で再現するという作業はとてもエキサイティングで

ただ音を出すだけでも色々と制約が課せられるバイオリンで曲を上手に弾けた時の爽快感、達成感は得難いものがある。

そこに到達するまで頑張ってみて。

そして

新しい世界へようこそ!

 

さてさて今日は違う指の形を学ぶよ。

動かす場所と保持する場所がとっても近いから

確認しながらやってみよう。

最初は全部動いてしまうかもしれないけれど

手の細かいパーツに神経をとがらせてゆくと

出来るようになるよ。

そうそう、出てくる音も綺麗かな?

…レッスンのひとコマでした。

 

 

実際にレッスンを受けてみたい方は下記のサイトから体験レッスンをお申し込みください。

埼玉まつぶしヴァイオリン教室

 

 

 

 

カッコいい?

RODE 練習曲の第3番

始めから最後まで2ndポジションで通す曲

ただし最後の2つの和音は1stか…

 

バイオリンでの2ndポジションに苦戦する人は多い。

指番号と音が一致し難く、そのため頭の体操になるそうで。

しかも、スラーのオンパレードというなかなかの難曲と言えるかも知れない。

スラー=レガートで弾くという目的で、移弦の際に手首から指先までしなやかに保っておく練習も兼ねている、取り組み甲斐のある練習曲であります。

2ndないし4thポジションは音の跳躍の際にチョコっと使うと流れがとってもスムーズにいくので

頑張って取り組んでみてね

…と思いながらレッスンを終えると

本人曰く「これなかなかカッコいい曲だと思いますっ!」

と満足そう😁

 

譜読みは出来たから、来週はもう少しスラスラと弾けるようにやってみましょうとお話ししてお別れしたのでした。

 

さてこの生徒さん、晩秋の発表会には何を演奏してもらいましょうか。

 

 

発表会をやっている榎本ヴァイオリン教室

音楽に囲まれた静かな町「まつぶし」でヴァイオリンを教えています 埼玉県 北葛飾郡 松伏町 ヴァイオリン 教室 バイオリン レッスン

 

 

チューンナップ!

レッスンで行う調弦

完全5度が文字通り完全に調和した状態にもっていく大切な大切な作業。

でも、時にはなかなか納得のいく響きにならないのが困りもの。

 

こはちょっと落ち着いて、緒留め糸の幅から長さ、テイルピース微妙な傾き

そして駒の角度と見ていくと違和感が見つかったりする。

 

それぞれのパーツがあるべき場所に正しくあるという、当たり前のチェックを怠ってはいけない。

それがあってはじめて響きの探求ができるというもので

日々変化する楽器にあっては、レッスン前の調弦はとても大切なコンディションチェックとなる。

 

演奏者が自ら音程をとって演奏する必要のあるヴァイオリンは、

まず自分がどんな音を出しているのかをしっかりと聴く練習が必要なので

それだけに楽器のコンディションには大層気をつかう。

 

 

楽器のパーツを替えると音が変わるんですよ

ご興味のある方はレッスンにいらしてください。

お待ちしております♪

 

 

埼玉まつぶしヴァイオリン教室