弓毛に塗布する松ヤニ
正しい付け方としては、弓を松ヤニに密着させ弓元から弓先まで細かく動かしながら
弓毛にムラなく粉が入り込んでくれるのが理想的。
そうは言っても松ヤニの粒子を弓の毛に均等に塗り広げるには
運弓(うんきゅう、と読みます)技術に長けていないと難しいかも知れません。
大抵の場合、松ヤニを塗るのは音を出す前に行いますが
ちょっとオススメな方法として、松ヤニを演奏後や練習した後に塗ってみてください。
これをおススメする理由は
バイオリンを弾いた後であれば、弓の毛が弦との摩擦で温まっているので松ヤニが弓毛に馴染みやすいことと
練習で弓をたくさん動かした後ということで右手の運びが安定して松ヤニに弓を密着して動かす事が容易になっているということが挙げられます。
もう一つ、次に練習する際に既に松ヤニがきちんと塗られていることで
弓毛を張るだけで演奏が始められるという時間的メリットもあることも付け加えておきましょう。
音楽の流れと音程の関係
ヴァイオリン演奏で最もこだわるべきポイントが音程の正確さ
皆さんにその理由をわかりやすく説明すると
音程が合うと楽器がよく響いて音量が増したように感じられる
この「良く響く」ということに常に気を配っていると
楽器の振動パターンがその響きに慣れてきて音離れの良い楽器に育ってくるんです。
音楽の流れが流麗に感じられるようになるのも
もちろん音程以外の技術的要素も大きいけれど
バイオリン自体が正しい音程で鳴っているからこそ曲も自然に聴こえるという事実を忘れてはならないと思います。
自分の奏でる楽器の響きを良く聴いて音程を正しく、良い音感を養いましょうね。