classicviolin’s diary

バイオリンを教えています

旋律を音楽として表現するには

ヴァイオリンを演奏する際には大抵楽譜があります。 アドリブ部分のセッションなどは別にしてJAZZにも楽譜がありますし 演奏者は楽譜を見て曲のイメージを掴み演奏するわけです。 初心者の段階では楽譜に書かれた音の羅列を追うのに精一杯かもしれないけれど…

ウソのようなホントのはなし

先日レッスンに来た生徒さん 今週の練習は重音の課題だったこともあり音程迷子になってしまったとのことです。 話を聞いてみると「ラ」の音を442Hzに合わせて調弦していたため 響きが解りにくかったのだと判明しました。 本人曰く「なんだかぶら下がってるよ…

速いパッセージで音がモゴモゴする問題

左指が速く動かないというお悩み?というか困りごとを抱える中学生のEちゃん メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲第一楽章で克服を目指しています。 彼女には1週間の練習スケジュールとして明日明後日では速度を極端に落としてさらい、三日目くらいからは…

String Quartet & Quintet CONCERT

こちらは我らがプロデューサー松山氏が作成した演奏会のフライヤーです。 先日紹介したものと同じ公演ですが、印象が全く違いますね。 クラシック関係者とジャズ関係者とでは感性が違うので それぞれに寄ったデザインを、との考えによるものです。 演奏プロ…

本日のレッスンメモより

クロイツェル教本No.27 29〜64小節(2回目) ・臨時記号多し。注意の事 ・D線のF音、A線のC音(いずれも1stポジションにおける2指を低めに) ・減7和音の響きを注意深く聴く ・引き続きダウンボウの弓先にかけての吸いつきを保持しつつも力みを無くす メ…

演奏会のお知らせ

夏の終わりに弦楽の演奏会を予定しています。 プログラムは昨年より取り組んでいるジャズの弦楽四重奏、コントラバスも加わった弦楽五重奏と タンゴの弦楽四重奏曲を加えてみました。 Neil Stalnaker/Twilight Is Now Johnny Todd/Tokyo Suite Astor Piazz…

ビブラートを味方につけると

こんなイイコトがあります。 歯ブラシを鉛筆の持ち方をして歯に当て、一本ずつ指のビブラートをすると 歯をとてもキレイに磨けるんですよ これは腕からかけるビブラート、手首でかけるビブラートではうまくいきませんので 必ず「指から」のビブラートで行っ…

Neil Stalnakerを偲んで

Neil Stalnakerというジャズ・トランペッターがいました。 2年前までこの世に存在した彼は日本(の女性)を愛し、日本のジャズシーンに足跡を残した人でありました。 優れた作曲、編曲者でもあったNeil氏 晩年には絵画を描き自らの個展を開くなど 広く芸術に…

楽器を持っていないけれど…

下の画像は教室にある楽器たちです。 大きさが違うのが分かるでしょうか。 バイオリンは身長に合わせてサイズが変わり、ピアノのように大きな楽器と格闘しなくても済むようにできているんです。 だいたい145cmの身長になるとフルサイズが使えるようになりま…

旋律楽器としての歌わせかた

ヴァイオリンのレッスンでは、しばしば 「よく歌って」という言葉を使います。 歌って…とはつまり、楽器をよく鳴らしなさいという意味で実際に声を出すわけではありませんが 旋律楽器のヴァイオリンでメロディ表現・抑揚・楽器の鳴らしかたの参考になるのは…

音程は自分で治しにくい

音程は合っていますか? 音程があっていないと弾いていて気持ちよくないし、なんだか落ち着かない 不安でザワザワすると言う人もいます。 なにか違う気がする…という気持ちを逃さず、しっかりと直しましょうね。 音程は気になっていたけれど治し方がわからな…

クァルテットのすべて

昨年から弦楽四重奏に取り組んでいます。 string quartetといえばと言うことでこの書籍を思い出し、改めて読み返しています。 これは1900年代に活躍したスメタナ弦楽四重奏団が著した タイトル通り「クァルテットのすべて」が書いてあります。 弦楽四重奏に…

良い習慣をもちましょう

世の中にはオーディオマニアという人たちがいて、 彼らはCDなどの音源をいかに良い音で聴くかという事を追求しているわけです。 でもよく考えると、CD盤を高速で回転させ続けながら記録されたデジタル信号を正確に しかもデータを最大漏らさず読み取るなどと…

ウクライナ 祈り

八月の演奏会で予定しているプログラムのひとつに ウクライナ人作曲家Vasyl Barvinskyによる「祈り」という曲があります。 この曲を是非取り上げたいという我々の考えに賛同いただいた ウクライナのフェニックス弦楽四重奏団から楽譜を提供していただきまし…

メンデルスゾーン交響曲第4番「イタリア」

ネヴィルマリナー指揮(Sir Neville Marriner) アカデミー室内管弦楽団 (Academy of St. Martin-in-the-Fields) 清廉潔白ともいえるような美しさ、良い意味で統率の取れた音楽感は モーツァルトやハイドンなどの演奏で際立っています。 そんな中、メンデル…

すごいっ

毎日がトレーニング⁉︎ ヴァイオリンをはじめて半年になる大人の生徒さん 左手小指側の付け根の筋肉が盛り上がってきたそうで その発達ぶりに本人も驚いています。 努力の成果がこんな形でも顕れているところを見ると これからの上達が楽しみになってきますね…

アジャスター探しています

いつまでも身体の機能を保ち続ける難しさ これを最近感じています。 わたしの父は70代ですが、若い頃からヴァイオリンを弾き 一時期は遠ざかっていたものの10数年前から練習を再開 発表会やオーケストラ演奏会などにも出演して活動をしてきましたが コロナ禍…

バッハとアヴェ・マリア

地球上にヴァイオリンが登場してはや500年ほど、西洋音楽はキリスト教と共に発展してきた歴史を思えば ヴァイオリンをはじめとした器楽曲は最近のものとすら思えます。 とりわけバッハは、教会音楽に携わる作曲家兼演奏家として 彼が教会音楽に取り入れた器…

小さな「てん」を見逃さない

バイオリンの演奏において、見逃してはならない「てん」があります。 みなさんは分かりますか? 音符の右隣についている付点(ふてん)です! 付点音符はヴァイオリン学習初期の段階で学び、通常の音符と付点のついた音符をきっちり弾き分けられるように分解…

良い音を出すために

桜のたよりが少しづつ聞かれるようになりました。 教室近くの公園は来週くらいでしょうか。 という事で、一足早くスターバックスさくらのARです。 #スターバックスさくら2022 さて、5月にバッハを演奏する予定で準備を進めています。 バッハとりわけ無伴奏ヴ…

配信始まってます!

昨年夏、クラウドファンディングで資金を募り 弦楽四重奏および弦楽五重奏を録音、音源化したデータ配信が始まっています。 支援くださったお一人お一人の力がこうして実を結び、今は感謝の気持ちでいっぱいです。 何より嬉しいのは、曲の素晴らしさを皆さん…

ヴァイオリンの練習

演奏している本人にとって自分が出す音が耳元でどのように聞こえているかは、弾いている本人にしか本当のところはわかりません。 同時に離れた場所で聴いている人にどのように聞こえているのかもまた、離れて聴いている人にしかわかりません。 でもひとつ言…

小さなヴァイオリニスト

毎週欠かさずレッスンに通っているSちゃん 習いはじめて8ヶ月、ついに演奏を披露することができました。 いつものレッスン室での響きと違い、音の広がり具合が圧倒的な古い教会 本番の前に少しだけ舞台練習をした空間で臆することなく自分の演奏をこなしたS…

作曲者からのメッセージ

ジャズピアニストJohnny Todd氏が2014年に作曲した弦楽四重奏曲「Tokyo Suite」 全8曲からなる組曲です。 作曲されてから約7年の時を経て、この秋ようやく演奏の機会と音源化が実現しました。 プロジェクト実行にあたり、皆さんへの告知から打ち合わせ、練習…

ヴァイオリン演奏で大切なこと

ヴァイオリンを弾く時に是非とも知っておきたい音程のおはなし 知っているといないとでは演奏のクオリティに雲泥の差が出てしまう ギターのようにフレットがないバイオリンは、そもそもどうやって音をとるの?というテーマです。 まず前提として、バイオリン…

アンサンブルの妙

弦楽四重奏を練習しています。 初めての曲、初めてのメンバーそして初めてのJAZZ 初めてづくしのアンサンブルです。 弦楽四重奏で演奏するJAZZとは一体どういうモノなのか、クラシック奏者が試行錯誤を繰り返しているのですが これがなかなか難しいんですね…

おためしレッスンいかがですか

こんなチラシ作ってみました。 おためしレッスン(体験レッスン通常3000円)今なら無料です。 松伏町のタウン誌にも掲載予定です。 このキャンペーンは年内まで。 秋の体験学習(4回完結型レッスン各回60分費用20,000円)もやっています。 集中的に学びたい…

ありがたいご縁を大切に

9月6日、兼ねてより悲願だった録音プロジェクト 多くの皆さまの温かいご支援を得られ、目標金額を達成する事ができました。 プロジェクト支援のために動いてくださった生徒さんやそのご友人、そしてJazz関係者の方々に感謝申し上げるとともに 良い録音を残さ…

音源化に向けて~日本を愛した2人の外国人ジャズアーティストの美しい弦楽曲~

日本を拠点に喉頭癌と長く闘いながら名トランぺッターとして生き抜いたニール・ストルネイカー(Neil Stalnaker 1959-2020)をご存知でしょうか? 松山千春、小柳ゆきなどのアーティストのサポートや洗足学園音楽大学講師として知られています。 また画家と…

夏のレッスンキャンペーン 好評です

今月末までレッスンキャンペーンやってます! 8月中に当教室でバイオリンのレッスンを始められた方へ 一番最初に使う教則本 ・新しいバイオリン教本1巻 音を覚える、音に親しむ ・レッスンノート 通常は購入いただくものですが プレゼントいたします。 記…