先日レッスンに来た生徒さん
今週の練習は重音の課題だったこともあり音程迷子になってしまったとのことです。
話を聞いてみると「ラ」の音を442Hzに合わせて調弦していたため
響きが解りにくかったのだと判明しました。
本人曰く「なんだかぶら下がってるような感じがして気持ち悪かったんです」
それにはちゃんとした理由があって、ヴァイオリンを演奏する際
A音が440Hz〜445.5Hz※の平均値、442.75Hzでチューニングされていると、響きの微調整が効いて音程がとりやすいんです。
(※A音を440Hzとして各音の音程を簡単な整数比に保った濁りのない音程でとってゆくと導かれるA音は445.5Hzということになるためです。)
実際、恩師、鷲見四郎先生はレッスンで常にこの442.75HzのAを用いていました。
四郎先生のお弟子さん達は総じて音程に対する意識、正確さは突出しており
手前味噌ながら自分も大学の定期試験で演奏後に、とある教授から声をかけられ「四郎先生の音程」を褒められた経験があります。自分の演奏そのものは?w
皆さんは「色の三原色」を知っていると思います。三原色であらゆる色が表現できるのと同じく
音程にも「3要素」というものがあって
・完全8度/オクターヴ
両者の音程の比率は1:2(2倍)の振動数比率
・完全5度
両者の音程の比率は2:3(1.5倍)の振動数比率
・長3度
両者の音程の比率は4:5(1.25倍)の振動数比率
この3種類の振動数比率を発見したのは「ピタゴラスの定理」で有名なピタゴラスです。
この「音の三要素」に音階を当てはめると、全ての音階の音程が導かれます。
ヴァイオリンは正しい音程で弾かれた時にだけ美しく響きます。
メリーさんの羊からパガニーニ奇想曲まで美しい調べを奏でてみませんか?
音楽に囲まれた静かな町の「田園ホール エローラ」そばでヴァイオリンを教えています 埼玉県 北葛飾郡 松伏町 ヴァイオリン 教室 バイオリン レッスン