classicviolin’s diary

バイオリンを教えています

ヴァイオリン演奏で大切なこと

ヴァイオリンを弾く時に是非とも知っておきたい音程のおはなし

知っているといないとでは演奏のクオリティに雲泥の差が出てしまう

ギターのようにフレットがないバイオリンは、そもそもどうやって音をとるの?というテーマです。

 

まず前提として、バイオリンのメロディをピアノの音に合わせて練習してはいけません。

理由は後述しますが、そもそもピアノは一般的に「平均律」で調律されていますから

ヴァイオリンなどの旋律楽器とは音程間隔が違っていて、平均律のピアノの音程に合わせてヴァイオリンを弾くと旋律に違和感を覚えてしまうんです。

 

それなら、バイオリンでとる音程とはどういうものなんでしょう。

ニ長調とかハ長調など、さまざまな調性に関わらず

各音の音程を簡単な整数比に保ち、和音が完全に融合するようにしたものが望ましいんです。

 

皆さんは「色の三原色」を知っていると思います。

音程にも「3要素」というものがあって

・完全8度/オクターヴ

 両者の音程の比率は1:2(2倍)の振動数比率

 

・完全5度

 両者の音程の比率は2:3(1.5倍)の振動数比率

 

・長3度

 両者の音程の比率は4:5(1.25倍)の振動数比率

 

この3種類の振動数比率を発見したのは「ピタゴラスの定理」で有名なピタゴラスです。

そのため、メロディ楽器のバイオリンは「ピタゴラス音律」を意識して演奏すると美しく聴こえるんです。

 

どうでしょう、ここにこそヴァイオリンを楽しむエッセンスがつまっています。

神の定めたもうた音感と称される響きを奏でるヴァイオリンって素敵だと思いませんか?

 

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